知的好奇心 for IoT

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Rapsberry Piでネット動画を満喫するには(放熱対策の話)

Rasapberry Piの最新RasibianにはFlash Player付きのChromium(Chromeオープンソース版)がインストールされています。

以前のEpiphanyブラウザでもHTML5に対応しているYouTubeを見ることはできたのですが、動作が不安定で異常終了してしまうことが多々ありました。

しかし、このChromiumは動作が非常に安定していて、画面の解像度をFHD(1920x1080)からHD(1280x720)にすれば、YouTubeだけではなくニコニコ動画やAbema TVも難なく視聴することができるようになりました。

そこで問題になるのが熱対策です。

動画を視聴していると右上隅に温度計が表示されたことがありませんか?

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Rasapberry Pi 3では80℃以上で温度計マークが表示されて、85℃以上になるとクロックが1.2GHzから600MHzになるそうです。

 

熱対策の方法と効果についてちょっと実験してみたので、参考になればと思います。

  YouTube Abema TV ニコニコ動画
裸族 67.7℃ 75.2℃ 80.6℃
裸族+ヒートシンク 62.8℃ 69.3℃ 74.1℃
Fan付中華ケース 49.4℃ 55.8℃ 54.8℃
Pibowケース+
ヒートシンク+Fan
44.5℃ 45.6℃ 47.8℃

温度は次のシェルスクリプトを実行して一番高い温度を採用しています。

#!/bin/sh
while :
do
  vcgencmd measure_temp
  sleep 3s
done

 

裸族

f:id:IntellectualCuriosity:20170427193808j:plain

Raspberry Pi1セット50円のスペーサーを付けただけです。冬の北海道で暖房を点けずにいれば、ニコニコ動画でも視聴し続けらると思います。

 

裸族+ヒートシンク

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裸族にPimoroniで£1で購入した6mmヒートシンクをスティックのりで接着しました。5℃~6℃ぐらいの効果が確認できましたが、東京の夏には耐えられないと思います。

 

 

Fan付中華ケース

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ソフトバンクが出資していることで有名な中国のアリババが運営しているAliExpressというサイトで見つけた激安のFan付きケースです。送料無料で506円!でしたが、届くのに2週間くらいかかりました。別途、振動防止用にゴム足を付けています。

熱対策ということではこれで十分だと思います。

 

Pibowケース+ヒートシンク+Fan

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Pimoroniで£8.50で購入したPibow 3 CoupéケースにFan固定用の穴を開けて、中華ケースに付属していたFanを取り付けました。振動防止用にゴム足も取り付けています。

熱対策効果は圧倒的ですが、ヒートシンクは無くてもいいかなという印象でした。