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Raspberry PiのOSアップデートでWDC-150SU2MがLXPanelから使えなくなっていた原因がわかった

2016年の10月ごろ、Raspberry Pi Zero用に小型で安く低消費電力なWiFiアダプタを探していて選んだのがELECOMのWDC-150SU2Mでした。

ELECOM WDC-150SU2Mのスペック

  • 消費電流(最大):150mA
  • 外形寸法(幅×奥行き×高さ):15mm × 8mm × 17mm
  • 質量:約2g
  • 価格:785円(税込)ヨドバシドットコム 2017/3/19現在
  • 写真:

    f:id:IntellectualCuriosity:20170319220722j:plain

 

 Raspberry Piでの使用実績を見つけていない状態だったため、少し心配していたのですが何の問題もなく使えていました。

しかし、デスクトップがLXDEからPIXELに変わったOSにアップデートしたらLXPanelにWiFiの扇型マークが出ずに上下の✖印棒マークになっていました...

WiFiアダプタはチカチカしていてOSに認識はされているようだったので、設定ファイルに直接SSIDとパスワードを記述して使用していました。

設定ファイルの編集

sudo leafpad /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

記述内容

network={
  ssid="SSID"
  psk="パスワード"
}

 ある時、LXPanelから使えない原因を探ってみようと思い立ち、Google先生にいろいろと質問をしていたら、やっと原因の核心となる回答をもらいました。

LXPanelでWiFiの扇形や上下の矢印を表示しているネットワークを司るプラグインが「dhcpcdui.so」で、デスクトップがPIXELに変更になったタイミングでこのプラグインがアップデートされたようなんです。それでWDC-150SU2Mで使っているチップセットRealTek r8188eu対応が忘れられたみたいなんです。(いわゆるデグレですね)

で、対応方法は以前のdhcpcdui.soに入れ替えるというものでした。

早速、タイムスタンプが2016/05/27のファイルに入れ替えてみると...LXPanelで使えるようになりました!

dhcpcdui.soのパス

/usr/lib/arm-linux-gnueabihf/lxpanel/plugins/dhcpcdui.so

 NOOBSだとVersion 1.9.2以前でデスクトップがPIXELになる前のものです。

過去のNOOBSのイメージは以下からダウンロードできます。

 補足

WDC-150SU2Mのアマゾンのレビューを見ると「電波が弱くて接続が不安定」っと言うような書き込みがあります。

確かに、使っているとWiFiの扇形マークが全部灰色になっている時があって、何か省電力系の制御があるのかなと思っていたら、りんごのマックさんのブログに省電力機能をオフにする記述が書いてありました。