知的好奇心 for IoT

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電子工作の3Dモデル作成にはブラウザベースでお手軽なTinkercadで十分

木やプラスチックを切ったり削ったりして手作業で作るには難しいものがあって、3Dモデルを作ってプリントするしかなかったため、無償で使えてお手軽なTinkercadを試してみました。

結論として、工業製品を作るのでなければTinkercadで十分という感触を得ましたが、Tinkercadでモデル制作する上で幾つか注意点や知っていると良いことがありましたので記事にすることにしました。

 

フラットビューで制作する

Tinkercadには「バーストビュー」「フラットビュー(正投影)」の2つの表示形態があります。バーストビューは出来上がったモデルを見回すのにはいいのですが、制作時は位置合わせが難しくずれたりするため、モデルを作成するときはフラットビューで行っていました。

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グリッドにスナップは「1.0mm」で制作する

通常はグリッドにスナップを「1.0mm」で使用し、細かい位置合わせが必要な時のみ一時的に「0.5mm」や「0.1mm」を使用して、位置合わせが終わったら「1.0mm」に戻すようにしていました。

このように制作することで意図しない細かいズレを防ぐことができます。

また、「0.5mm」や「0.1mm」を使用するときは最大ズームにするとズレなどがわかります

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作業平面を活用する

Tinkercadはオブジェクトを作業空間に配置する際、作業平面に平行に初期配置されます。そのため、作業平面を設定してからオブジェクトを配置するだけで、ものすごく労力の節約になります。

下の例では、数字オブジェクトを配置する前に、配置したい面を作業平面にしています。それだけで、簡単に数字オブジェクトを20面体の面に正確に配置することができます。

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穴を活用する

例えばサーボモーターのモデルを持っていて(ダウンロードして)、サーボモーターを取り付ける部品を作りたい場合、サーボモーターを穴にしてグループ化することで簡単に作ることができます。

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グループ化するとサーボモーター型の穴が作られます。

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ただし、モデルが実際のサーボモーターより0.1~0.2ミリ程大きく作られていないと、ぎっちぎちで入らない可能性があるので注意が必要です。
また、実際のサーボモーターにはケーブルが付いているので、ケーブル用の溝も作ってあげる必要があります。

 

サイズを消費するモデルは分割する

(安くプリントできる)

自分で3Dプリンタを持っていて、材料代も気にしない人は無視してください。

例えばこんなモデルをプリントサービスでプリントするとします。

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このモデルのSTLファイルをエクスポートして、DMM..makeでプリントしてもらうと、一番安い材料を使っても24,762円になります。(執筆時)

これはモデルの縦・横・高さのサイズによりほぼ値段が決まるためで、スカスカでも高額になってしまします。

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そのような場合は、このように半分に分割してサイズを節約すると、一番安い材料で2,790円となり、2個でも4分の1以下の価格になります。

ただし、光造形が可能なサイズの場合は価格差が無くなるか返って高くなることがあるので注意が必要です。

 

部品を組み合わせるときは穴を0.1~0.2mm大きくする

先程の部品を組み合わせる場合、モデルの大きさと同じ穴を空けても入りません。穴はモデルより両側が接する場合は0.2mmほど大きくします。

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この図では、モデルの厚さが10mmだったので、穴の幅を10.2mmにしています。

 

弧のようなモデルにはサポートを付ける

このモデルのように弧のような形状のモデルは、材料が固まる際に縮んで歪むことがあります。

そのような場合は、形が崩れないようにサポートを付けると歪が緩和されます。

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この図では、赤の部分がサポートで、届いたらニッパーなどで切ってしまいます。

おしまい。