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MontereyでESP32ボードをArduinoでコンパイルしたら「exec: "python": executable file not found in $PATH」が出たときの対処法

※2022年10月28日追記

MontereyをVenturaにアップデートしたら「コマンドラインデベロッパーツール」が動かなくなりました。

次のコマンドを実行して、再度「コマンドラインデベロッパーツール」をインストールすることで問題が解消しました。

xcode-select --install

 

M5StackなどのESP32を使用したボードを、macOS 12.3 Monterey上のArduinoコンパイルすると「exec: "python": executable file not found in $PATH」というエラーが出ることがあります。

f:id:IntellectualCuriosity:20220406181233p:plain

これは、macOS 12.3 MontereyからPythonのランタイムが削除されたためで、自分でPythonをインストールしていないとこのエラーが出てしまいます。

 

この記事では、正常にコンパイルができるようにするための手順を紹介します。

 

Pythonをインストールする

  1. ターミナルを開きます。

    f:id:IntellectualCuriosity:20220406184334p:plain

  2. ターミナルで「python3」と入力してエンターを押すと、次のダイアログが表示されるので「インストール」をクリックします。

    f:id:IntellectualCuriosity:20220406184637p:plain

  3. 「使用許諾契約」が表示されたら、「同意する」をクリックします。

    f:id:IntellectualCuriosity:20220406185135p:plain

  4. ダウンロードが始まります。ダウンロードが終わるとインストールが始まります。(ネットが遅いとダウンロードに時間がかかります。)

    f:id:IntellectualCuriosity:20220406185555p:plain

    f:id:IntellectualCuriosity:20220406185612p:plain

  5.  インストールが終わると次の画面が表示されます。

    f:id:IntellectualCuriosity:20220406185924p:plain

Arduinoの設定ファイルを変更する

  1. ファインダーを開いて、「ホーム」を表示します。

    f:id:IntellectualCuriosity:20220406192414p:plain

  2. キーボードで「command + shift + .」(コマンド+シフト+ドット)を押して、隠しファイルを表示します。

    f:id:IntellectualCuriosity:20220406192836p:plain

  3. 「ライブラリ- Arduino15 - packages - esp32 - hardware - esp32 - 1.0.6 (インストールしたボードのバージョン) - platform.txt」をエディタで開きます。

    f:id:IntellectualCuriosity:20220406193330p:plain

  4. 次のように修正します。
    修正前
    tools.gen_esp32part.cmd=python "{runtime.platform.path}/tools/gen_esp32part.py"
    修正後
    tools.gen_esp32part.cmd=python3 "{runtime.platform.path}/tools/gen_esp32part.py"

    f:id:IntellectualCuriosity:20220406194217p:plain

  5. 修正を保存します。

 

これで、無事コンパイルすることができるようになります。

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