以前、Arduino Cloud Agentが動かなくなったときに次のブログを書いたのですが、あれはArduino Cloudが対応しているマイコンを前提としていて、Arduino Cloudが対応していないマイコンでの動作検証はしていませんでした。
なぜ、こんな話が出てくるかというと、Arduino CloudのArduinoコアのバージョンが古いためにESP32C6など対応していないマイコンがあるからなのです。
そこで、今回は、Arduino Cloudが対応していないマイコンの動作に焦点を当てて記事を書こうと思います。
事前準備
通常のIoTプロジェクトを作るのと同じようにThingsを作って、クラウド変数を登録し、デバイスを割り当てます。

デバイスは適当なESP32デバイスで大丈夫です。
Networkの設定をする必要はありません。

Device IDとSecret Keyを後で使うことになるので、PDFをダウンロードしておいた方がいいですね。
(記事用にDevice IDとSecret Keyを載せていますが、秘密にしなければいけない情報なので公開してはいけませんよ!ちなみに既に削除済みです。)
Arduino IDEでの作業
スケッチのコピー
Arduino Cloundのxxx.inoタブのコードを全てコピーして、Arduino IDEにペーストします。(キャプチャ画面のコードは、コメントを全て削除しています。)

次に、Arduino IDEの右上隅の方にある3点リーダーをクリックして、新しいタブを追加します。新しいファイルの名前は「thingProperties.h」にします。

新しいタブが追加できたら、Arduino Cloudの「thingProperties.h」タブの内容を全てコピーして、新しいタブにペーストします。

6行目から10行目を修正します。
- DEVICE_LOGIN_NAME:Device ID(違っていたら)
- SSID:Wi-Fiのアクセスポイント名
- PASS:Wi-Fiのパスワード
- DEVICE_KEY:Secret Key

ライブラリのインストール
ライブラリマネージャーで「ArduinoIoTCloud」ライブラリをインストールします。

「ライブラリの依存関係をインストール」が表示されたら、本当は全部は必要ないのですが「全てをインストール」ボタンをクリックすると手間が省けます。

プログラムの書き込み
適切なボードを選択してプログラムを書き込むと、シリアルモニタにWi-FiやArduino Cloudへの接続状況が表示されます。

Arduino CloudのDevicesメニューから該当のデバイスを見ると、通信ができているか確認できます。
