Raspberry Pi (Raspbian)には、ハードウェア動画再生支援機能を活用するOmxplayerが標準でインストールされています。
このハードウェア動画再生支援機能は非常に強力で、Raspberry Pi ZeroでもフルHD(
Omxplayerはコマンドラインなので、日本語の長い動画ファイル名の入力なんて面倒で嫌だ!っと思っている方いませんか?
ファイル名の入力なんて必要ないんです。ファイルマネージャーから再生することができるんですから。
標準ファイルマネージャー PCManFM
Raspbianの標準ファイルマネージャーPCManFMの右クリックメニューからOmxplayerを選んでMP4ファイルを再生する方法をご紹介します。
MP4ファイルのプロパティを表示
ファイルマネージャーでMP4ファイルを選び、右クリックしてプロパティを表示します。「開くアプリケーション」でカスタマイズを選びます。
アプリケーションの選択
※2017/7/26 図を更新しました。
「コマンドラインを指定」タブを選び、上図のように入力して「OK」を押します。「端末エミュレータで実行する」にチェックを付けるのを忘れないようにしてください。チェックを付けないと動画の再生時にキーボード操作ができなくなります。
設定が終わると、MP4ファイルの右クリックメニューに「Omxplayer」が追加されます。
動画再生時のキーボード操作
動画は全画面で再生されます。
GUIがない代わりにキーボードで操作することができ、操作時に上図のようにOSD(On-Screen Display)が表示されます。
代表的なキーボード操作
1 再生スピードを遅くする
2 再生スピードを速くする
< 巻き戻し
> 早送り
q Omxplayerを終了する
p / スペース 一時停止/解除
左矢印 30秒巻き戻し
右矢印 30秒早送り
下矢印 10分巻き戻し
上矢印 10分早送り
Omxplayerの詳しい操作はここで見れます。(英語です)
重要!ディスプレイの解像度がフルHD(1920x1080ピクセル)のとき
ディスプレイの解像度がフルHDの場合、標準のGPUメモリ(64MB)では上で紹介したOSDが表示されません。
下図のようにRaspberry Piの設定でGPUメモリを80MB程度に増やしてください。
設定ファイルの場所
アプリケーションの選択で設定した情報は、アプリケーションの名前で指定したファイル名で以下のディレクトリに保存されます。
/home/pi/.local/share/applications
ファイルを削除すれば設定前の状態に戻すことができます。