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Big SurにインストールしたArduinoでESP8266を使う方法

最近はM5シリーズのESP32ばかり使っていてESP8266はご無沙汰していたのですが、Big Sur対応がどうなっているのか気になって、これまで通りArduinoのボードマネージャーでインストールしてプログラムを書き込もうとしたら、やっぱりESP32と同様にプログラムが書き込めませんでした。

f:id:IntellectualCuriosity:20210111000224p:plain

Big Surではプログラムの書き込みができないバージョン2.7.4

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プログラムの書き込みで表示されるエラー

と、言うことで、また、本家に当たってみる事にしました。

Issues(問題)タブで"Big Sur"を検索したら、次のスレッドを見つけました。

このスレッドに”最新のgitバージョンで試してみて”と書いてあったので、ボードマネージャーではなくgitバージョンのESP8266 Arduino Coreをインストールしてみる事にしました。

 

gitバージョンのESP8266 Arduino Coreのインストール方法

インストール方法はここに書いてありました。

  1. まず、ボードマネージャーでESP8266 Arduino Coreをインストールしていたら、事前に削除します。
  2. Arduinoが起動していたら終了させます。
  3. Python 3.xが必要になります。ターミナルでバージョンを表示するコマンドを実行してみてください。
    python3 -V
    python3がインストールされていないと次のダイアログが表示されるので、インストールしてください。

    f:id:IntellectualCuriosity:20210111004707p:plain

  4. ターミナルで次の一連のコマンドを実行します。
    cd ~/Documents/Arduino
    mkdir hardware
    cd hardware
    mkdir esp8266com
    cd esp8266com
    git clone https://github.com/esp8266/Arduino.git esp8266
  5. これでGitHubのプログラムがコピーされて、次のディレクトリ構造が作られます。
    Arduino
    |
    --- hardware
        |
        --- esp8266com
            |
            --- esp8266
                |
                --- bootloaders
                --- cores
                --- doc
                --- libraries
                --- package
                --- tests
                --- tools
                --- variants
                --- platform.txt
                --- programmers.txt
                --- README.md
                --- boards.txt
                --- LICENSE
  6. 次にサブモジュールを初期化するためのコマンドを実行します。
    cd esp8266
    git submodule update --init
  7. 最後にバイナリツールをダウンロードします。
    cd tools
    python3 get.py

 

Arduinoを起動してツールメニューのボードを選択すると、gitバージョンのESP8266ボードが選べるようになります。

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書き込みができるgitバージョンの3.0.0-dev

 

おわり